鷄毛雜記

趣味と日々の雑感の記録。読書忘備録、手芸、人形等々の事どもについて。

有象無象袋 その後

前回ご案内しましたプチ個展「えいじのギャラリー油絵展」は無事終了致しました。今回はその様子をご紹介したいと思います。 会場は上京区のbeー京都さん。趣ある町家ギャラリーの一部をお借りしての展示でした。 「えいじのギャラリー」の展示スペース、SMか…

有象無象袋 (抽象的意匠の手芸品)

抽象的意匠の小物たちです。初めはほんの遊び心で「ブログ・えいじのギャラリー」主人描く所の油彩画「有象無象」系列のモチーフの一つを基に、古布を用い袋物として立体化してみた所、すっかり興に乗って仕舞い、刺繍・アップリケなど色々工夫をしてここまで増…

民藝趣味 (4)  やきものの器 その2

堅牢で実用的な民藝の器と言えば、砥部焼を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。実の所、私が初めて購入した民藝のやきものは砥部のくらわんか手の飯椀でした。その時は何年か後に松山に住むことになろうとは思いも寄らぬことでした。 この飯椀は丈…

桜花に寄せて

桜花酣の季節です。 先日所用の為伏見方面へ出掛けた折りに、道すがら見掛けた桜花爛漫の光景です。 さて、数年前インターネットで香港のラジオ放送を聴いておりましたら、私と同世代と思しき主持人(司会者)の方が“日本旅行の醍醐味は京都の桜と札幌の雪祭り…

民藝趣味(3) やきものの器

やきものの器の好みに関して、私は必ずしも民藝一筋という訳ではありません。若い頃は土ものの器や北欧製の食器なども持っておりましたが、自分の好みが定まってくるにつれて、磁器の器に入れ替わって行きました。 私のやきもの選びの基準は、先ず堅丈で手に…

創作姫だるま

新しい姫だるまが出来ました。 高さ約3.5センチの豆姫だるまです。抱珠姫と名付けました。 私は数年前から豆姫だるま作りを続けています。最初は伝統のお手玉人形を基に小さいサイズに作っておりました。 その内創作意欲が湧いて来て、自分なりに工夫した…

近所の野鳥たち (3) お池の鳥たち

近所の池で見かける野鳥たちです。 一番のお気に入りはキンクロハジロ、この子達を撮ろうと写真機を持って出たのが、野鳥を撮影するそもそもの契機でありました。 キンクロちゃん達と集団を形成しているのが ハシビロガモと… これはマガモ…かな? 正月三日に…

近所の野鳥たち (2) 野鳥まつりの日

ある日ふと窓下の樹々を見やると、シジュウカラがちょろちょろ動いていました。 急ぎ写真機を持ってベランダへ出ますと、次にやって来たのが コゲラ。その次がいつもは地面を歩いているくせに、 さあ、撮って下さいと言わんばかりのつぐみ。そして ジョウビ…

近所の野鳥たち

散歩の途中で見かける野鳥を撮影しました。 先ずはお馴染みさん達。 ヒヨドリ ムクドリ シジュウカラ セキレイ 何故か何時も地面をお散歩しているツグミ そしてお気に入りのイカルちゃーん! 何時もうぞうぞと群れています。 見つけると一層嬉しいのが ジョ…

遙遠的許地山(2) 緬甸那辺

許地山が1922年に発表した「頭髪」は、僅か2頁の短い作品です。その内容は、ビルマの或る郊外の道を当時の社会運動の指導者たる一人の比丘が連行されて行く、一連の光景です。多くの人々が比丘を見送る為に集まり、女性達は次々と地面に自身の黒髪を敷き…

創作人形  桃山風小袖其三

今日は趣味の話題を少々。 縮緬で作った小さな布人形です。 高さは約15センチ、桃山風の衣装を着せてあります。古い絵巻物や屏風絵等の絵画資料を参考に制作しました。 小袖に使った布は母が送ってくれた正絹古布です。 お顔は刺繍してあります。ちょっと…

遙遠的許地山(1) 緬甸幻想

或る小説を読んで、何か現実離れのした、神秘的な印象を持った場合、その原因として一つには小説の狙いがそもそも不思議な世界を描くことにあるというのが考えられますが、その他に、読み手の側の知識が不足している為に、何か薄霧に遮られたような不思議な…

民藝趣味 (2) 思い出の硝子器

私が「民藝」とはじめて出会ったのは、二十代初め頃に出掛けた松本への一人旅でのことでした。 信州松本と云えば「民藝」と関わりの深い街であることは周知のことと思いますが、当時の私にはそんな基礎知識すらありませんでした。では何故松本を訪れたかと言いま…

民藝趣味(1) 家具の手入れ

以前、NHKの或る番組で“最近民藝が再び注目されている云々”と言うようなことを放送しておりました。私は「そうかなあ…?」と俄には信じ難い思いでした。 私自身は、まま民藝好きな方かと思います。以前家に遊びに来た友人が我が家の調度を見て「民藝喫茶~~だ…

ご挨拶

洛外の団地にて… 皆様御機嫌よう。私は鶏毛子と申します。 此の度二十数年に渉る渡り鳥(転勤族)生活に終わりを告げ、ようよう永住の地を求めて転居して参りました。それに伴い今まで運営して来た二つのブログを統合移転することに致しました。些か雑多な内容…